相続とは
相続とは、人が「死亡」することにより、一定の親族関係にある人がその死亡した人の財産に属する一切の権利義務を承継することだ。死亡とは、「自然的死亡」のことだけでなく、「失踪宣告」の場合を含む。「失踪宣告」とは、死亡しているかどうかわからない不在者を法律上死亡したものとして扱うもので、利害関係人の請求により、家庭裁判所の審判を必要とする。
相続開始時期
相続が開始するのは、被相続人の死亡時だ。相続開始時は、相続をめぐる様々な法律関係を処理する上で基準になるため明確にしておく必要がある。
自然的死亡
自然的死亡は、医師が死亡と診断した時点
失踪宣告
失踪宣告には、「普通失踪」と「特別失踪」がある。「普通失踪」とは、生死が7年間明らかでない場合だ。失踪者の生存を確認できる最期の時から7年の期間が満了した日に死亡したものとみなされる。
一方、「特別失踪」とは、死亡の原因となる戦争・船の沈没など危難に遭遇してから1年間生死が分からない場合だ。その危難が去った日に死亡したものとみなされる。
相続開始の原因 | 相続開始時期 |
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自然的死亡 | 医師が死亡と判断した時点 |
失踪宣告 | ・普通失踪:7年の期間満了時 ・特別失踪:危難の去った時 |
増え続ける相続
2012年の死亡者数は、約124.5万人。震災のあった前年より約0.8万人減少したとはいえ年々増加傾向にある。今後も高齢化の進展に伴い、死亡者数は増え続け2038年のピークには170万人になると予想されている。参考までに、2012年の出生数は103.3万人となっており、日本の人口は21.2万人(調布市の人口22.5万人に匹敵)減少している。